農畜産物(ブロイラー)の品質改善(向上)
鶏鳴新聞 4月5日号 連載
分子振動活性装置『ハイエット』で特別飼育鶏を生産
生物全般の生命維持に有効に機能すると言われる、「亜臨界水(流体)」を、常温・常圧で生成する分子振動活性装置『ハイエット』が、野菜や果樹、花卉栽培で注目され、農薬の使用量が半減し、収穫量が大幅にアップすると報告されている。ブロイラー農場で初めて導入した青森の久保農場でも、育成率、平均体重、飼料要求率、日増体、PSなどが大幅に向上している。『ハイエット』による、生産性向上と、安全・安心の鶏肉生産への取り組みを取材した。
鶏鳴新聞 2008年4月5日号 連載記事
青森の久保農場(ブロイラー) 夫婦二人で管理
久保政一さんご夫妻
青森県三戸郡南部町大字下名久井字助川12の
ブロイラー生産者、久保政一さんは、昭和50年(1975年)に米作りのかたわらブロイラー飼育を始め、徐々に規模を拡大し、自宅近くの第一ファーム(鶏舎6棟)で36,600羽、約600メートル離れた第2ファーム(鶏舎4棟)で32,400羽を、奥さんの愛子さんと二人で管理している。
契約は売買契約で、農場の土地の鶏舎、設備、燃料代などはすべて久保さん持ち。
インテから飼料とひなを購入し、生鳥出荷時に清算する。9年前までは、岩手の別のインテと契約していた。取引条件に特に問題があったわけではなく、規模の拡大に伴って鶏ふん処理と鶏舎の清掃・洗浄・消毒の作業が大変となり、自分ではできなくなったことから、専属のクルーがいる現在のインテ(岩手)と契約することになった。
生鳥出荷が終わると、その日のうちに専属スタッフが鶏ふんや、給餌・給水器などを舎外に出して鶏舎の洗浄・消毒までするため、久保さん夫婦は飼育管理に専念できる。
取引先のインテは特別飼育鶏(いわゆる無薬鶏)に取り組んでいるため、久保さんも、インテが認める最低限のワクチンを使用する以外、抗生物質や合成抗菌剤などは使っていない。
「生産性を落とさず、いかにして安全・安心な鶏肉を生産するか」に取り組んだ中でいろいろな水にも着目し、試行錯誤の末に導入したのが、常温・常圧で「亜臨界水(流体)」を生成する分子振動活性装置の『ハイエット』。
自宅近くの第一ファーム
生産性がアップし、PS300台に 安全・安心、美味しい鶏肉を生産
『ハイエット』を知ったのは、月刊・現代農業で、農薬の使用量が半減するとともに、きのこや野菜の収穫量が大幅アップしたと農家が語っている記事を見て、日本創造エネルギー研究所に問い合わせ、理屈よりも実際に使ってみようと、平成18年に第2ファームで取り付けたのが最初。
久保さんは「農場の水質はあまり良くなく、給水管を掃除すると、どろどろの汚れも出るくらいであった。最初は結果が出なかったものの、最近はハイエットの効果もあってか、徐々に成績が向上してきた」と言う。
インテのローテーションの関係もあって、ほとんどがチャンキーのオスの餌付け。坪当たり55羽の飼養で、途中の中抜きはしない。「供給されるヒナが種鶏場の違いがあるためか、ヒナ質は餌付けごとに微妙に違ったり、餌も月ごとにメーカーが変わったりするため、成績の比較は難しい」とは言うものの、その成績はインテの中でも上位クラス。出荷率と出荷体重を掛け、それを出荷日齢と飼料要求率を掛けたもので割って算出する生産指数(PS)も、最近は300を超えることが多い。
臭いも少なく、舎内の鶏もおとなしい
今年1月にオールアウトした第1ファームの成績は、平均日齢が、53.4日で、育成率96.5%、平均体重3.257kg、飼料要求率1.912、日増体60.97g、PS(生産指数)は307.760の好成績となっている。
これを『ハイエット』導入前の17年9月の群と比較したのが左のグラフで、大きな成績差となっている。この理由について久保さんは、「日常の衛生管理の徹底、入雛時の保温、大きくなってからの換気に気をつけて管理している以外、特別変わったことをしていないため、ハイエットの水の力が大きいのではないか」と言う。
久保第一ファームの肥育成績比較
注)17年9月の出荷日齢53.13日
20年1月の出荷日齢53.41日
廃棄率も少ない
また、処理場での廃棄率は、インテ全体のオスの平均が1.527%に対し、久保第一、第二ファームは半分の0.775%。過去の廃棄率も第一、第二ファームとも常に1%を下回り、0.7%前後となっている。
奥さんの愛子さんは、「出荷の際、鶏を捕まえてみると体重が3kgを超えていないように見えても、実際に処理場で計測すると3kgを超えていることがよくある。これは鶏の体が締まっているからだと思う」とし、「工場で処理したうちの肉を買ってきて皆さんに食べてもらった感想では、コクがあるとか、焼いた時の脂肪の出が少なく、肉も硬くなりにくい。レバーも非常に美味しい」などの評価も得ているとしていた。さらに久保さんは、「今年のガスの燃料代が例年に比べ少なかった」ことなど、『ハイエット』は体験してみなければ分からない不思議なことがあると驚いていた。
分子振動活性装置『ハイエット』を開発した日本創造エネルギー研究所(本社・東京都武蔵村山市伊奈平5-87-5、日本冷凍輸送㈱内)によると、ハイエットを給水管に巻きつけてセットするだけで、普通の水道水が常温・常圧でさらさらの分子水(亜臨界水(流体))が生成され、生産物の収量が大幅に増加したり、作業加工現場の臭いが減少し、鮮度や品質が向上するなど、農畜産物への良い影響が数多く報告されているとのこと。
『ハイエット』が、生命環境に必須とされる育成光線(遠赤外線の別名。水を活性化させたり、新陳代謝を活発にして健康や生育を促進するもの)の微弱振動エネルギーを半永久的に照射することによって、環境と生産性を向上させ、安全・安心の畜産物の生産を助け、省エネ効果なども発揮する。
養鶏でも、種鶏・孵化場や、ブロイラー農場、採卵農場で導入する例が出ているが、同社では次のような設置効果があるとしており、特に、「種鶏・孵化場から農場まで一貫して使われるようになれば、その効果はさらに大きいはずだ」としている。
ハイエットの設置効果の主なものは次の通り。
<種鶏場の場合(給水管とサイロにセット)>
<育成農場(ブロイラー農場含む)の場合(給水管とサイロにセット)>
<採卵農場の場合(給水管とサイロにセット)>
<暖房用ボイラーの循環水にセット>
<加工工場の給水管にセット>
<その他>
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