減農薬 収穫増きゅうりの塩田さん | フィールドテスト事例

減農薬 収穫増きゅうりの塩田さん

園芸新聞掲載06.07.27

育成光線エネルギー活用・・・
   「ハイエット」できゅうり栽培

きゅうりのメッカ、群馬県館林市で、半促成栽培に日本創造エネルギー研究所の分子振動活性装置「ハイエット」を使用した人がいる。塩田康幸さんがその人だが、今冬の途中から潅水などに使い始めた。「この寒い冬の最中にきゅうりが成っているのは塩田さんだけだよ、他の人は半分以下の収量だよ。」農協マンも目を回したというエピソードの持ち主でもある。「ハイエットを使っていちばん喜んでいるのは家内と、愛犬でしょうね」という塩田さんを取材した。

ブルームきゅうりに徹す ~半促成から「ハイエット」使用~
   群馬県館林市赤生田町2083 塩田康幸さん

塩田さんは越冬と半促成きゅうり40アールを作っている。半促成の品種は「光神」とやはり埼玉原種育成会の「エクセレント節成353」、それと久留米原種育成会の「フレスコ100」というのが入っている。越冬は購入苗だが、半促成は自家育苗で白根であり、しかも、ブルームきゅうりだ。
  ブルームレスは最初の1年だけは作ったが、自分の経営には合わないし概念にも適合しないというので、2年以降は昔のようにブルームのあるきゅうりしか作っていない。
「食べてみて食味が違うような気がするし、17~8年同じ市場に行っているけれども、市場でもこのほうが美味しいと信用買いしてくれるものだから、ブルームきゅうりに徹している」という。塩田さんは今年から分子振動活性装置「ハイエット」を使用している。半促成きゅうりが成ったときに、ちょっと尋常でない収穫量が平均して切れた。JA館林市はデータがほしいといえばすぐに出るようになっている。天候がこのように悪いため、一般の人は収量が下がって、その分単価がよかったみたいだが、塩田さんの場合、収量はいつもの年と全く一緒か、それよりも上を行っているみたいだった。
「実は自分のうちの収入は知らないんです、1年経ってみないと。それでもずいぶんと収量が切れているようなので、驚きました。4月、5月分の通帳を計算してみたら、両月とも前年比150%の売り上げになっていて、ビックリしたんです。
農協の課長は私の同級なんですが、今日はいくつ持ってきたのと聞くんです。よその人は少ないのに、うちだけが量がばかに多いもんだから目立ったんですね」

【左】潅水元にハイエットを取り付けて潅水。水を使用する部分には全てハイエットをしようしている。
【右】6月23日でもまだ若々しい茎葉と果実。

前年比150%、収量多い
今年の半促成は収量が多かったことの裏話を紹介したわけだが、去年と特別に変わったことはしていない。変わった事としては強いていえば堆肥をちょっと入れたことのほかには「ハイエット」水を使っただけだという。

「ハイエット」というのがすごく評判になっているけど、どうですかと奨められ、興味を持ったので20型というのを取り入れた。使い方は簡単で水を送る大元のところに「ハイエット」を取り付けるだけだ。また着脱も容易であり、潅水、葉面散布、消毒、何にでも使用出来る。潅水装置は普通の両穴あきの10センチピッチ、千鳥にあいたものを1ベッド2条植えだが、真中に1本通している。真中を少し高く持ち上げて、肩まで飛ばないようにしている。
5月の晴天の日は毎日、10分以内で潅水する。毎日の時は10分以上はくれない。よその人よりも少ないみたいだ。

なお、肥料も本当に少なくて、ぼかしタイプのものを使用している。「父(俊夫さんは館林農協組合長)の代から30年以上、化成はふったことがないし、リン酸もあまり補っていない。」という。葉面散布をする場合も「ハイエット」水を使っているし、消毒液を作る場合も希釈水として必ず使用している。

農薬使用量と回数が大幅に減る
きゅうりはベト病、アブラムシ、うどんこ病などが主要病害。うどんこ病には「ハイエット」水をかけただけで農薬と同等の効果があるらしい。
「最後のほうは田植えなどと重なるから薬散も3週間ぐらい空いちゃうので病気が出ますが、2週間ぐらいだと抑えられますね。でも、今年は農薬使用量と回数は本当に少なかったんです。定植後は月2回ちょっとで済んでいるし、病気が出ても蔓延しなかったんです。近所のうちはベト病で真っ黄色になったみたいだけれども、うちは最初出たけど途中から止まったみたいで回避することが出来ました」と語る。

「ハイエット」にひかれ、家庭用野菜にもかけているし、いちばん喜んでいるのは塩田さんの奥さんではないかという。「うちは動物をいっぱい飼っているんですが、犬にもくれているんです。なんか水がスーッと入るみたいなんですよ。反対に子供達は大汗かいて帰って来て水を飲みますが、ハイエット水は喉通りが早くてもう一杯飲んじゃうんです。俺もイオン水をよく飲むんだけれども、それとはちょっと違いますね、入り方が。
20何年か前に磁気のやつを買ったけど最初の1~2年はいいかなと思ったが、数年経ったらわからなくなってしまった。それでこういうものは信用しなくなったんですが、ハイエット水だけはそういうものとは全然違うみたいで、うちは今年一年で元を取りました」

きゅうりに甘味が!
とくに特徴的なことはきゅうりに甘味が感じられる事をあげている。糖度計で計ってみると5度くらいあるようだ。きゅうりの5度というのは甘い。「ハイエット」水をくれると光合成が活発になり、澱粉質も多くなるから甘味も増すのではないだろうか。

4度のきゅうりを出すために生産者はみんな一生懸命である。それが実現可能となれば「ハイエット」の利用は急速に進むのではないだろうか。
塩田さんは今後、夏の土壌対策とか種子の浸漬にも「ハイエット」を利用するつもりだ。
「俺ひとりが喜んでいるのではなくて、家内もよかったなといっているんだから、わかるでしょう。でも、今年はあまり獲れてくたびれたといっているので、7月10日までに抜いちゃって休む事にしよう、土壌にもリフレッシュさせて、メリハリをつけることにしよう」と話し合っているんです」


<< ブロイラー品質向上 久保ファーム | TOP | 野沢菜とブルーベリージャム 前沢産業 >>

PageTop

ハイエット農法の皆さん

ハイエットのご案内


ハイエット農法の皆さん




掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断転写・転載・公衆送信などを禁じます。