減農薬収量増 TV放映も イチゴの新山さん | フィールドテスト事例

減農薬収量増 TV放映も イチゴの新山さん

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私の場合は何といっても光合成能力との関係でスゴイと思っています。

ハイエットを通した水を使うと葉にツヤが出たり、花が次々上がってきたりしました。軟果で困っていた人に水を上げたら、その水を流した次の日から果皮が硬くなって喜んでもらえました。

それからびっくりしたのが、点滴チューブでかん水すると、普通は水が下に落ちてくだけなのに、ハイエットの水は横に広がるようにしみていくような気がします。それだけ土に浸透しやすいんじゃないかな。広い範囲に水がいくから、イチゴの根も水を吸いやすかったと思います。
ハイエットは本物です。

『園芸新聞2007.10.27』に掲載されました

園芸新聞2007.10.27 掲載

分子振動活性装置「ハイエット」愛用の新山文さんのイチゴ栽培

今年も順調なスタートを切った新山文さんのイチゴ。
分子振動活性装置「ハイエット」を取り入れて
4,5作目だが、使えば使うほど効果が認められると
いっている。

使うほどに新しい効果発見

栃木県芳賀郡二宮町 新山文さん

分子振動活性装置「ハイエット」をイチゴに4年も使用して、年々素晴らしい成果を上げている栃木県芳賀郡二宮町、新山文さんの今年のすべり出しも見事だという情報を得た。この時期には一度も見学出来なかったので、是非見てみたいと思い、10月8日、新山さんを訪ねた。その結果は聞きしに勝るもので、ただただ驚くばかりであった。「ハイエット」の効果と上手な利用方法についても聞いてみた。


花びらが大きい 色が真っ白で厚みも

イチゴの花
新山さんが気に入っている雄花。この時期にしては色が白くて厚くこういう花はなかなか見られないという。

なにはともあれ、8月28日に定植したという4棟のハウスを見学させてもらう。雄花が咲き始めている。「ミツバチを入れて、今日で3日目なのに、こんなふうに咲いている。咲かない咲かないといっているうちにアッという間に咲きます。上手にチッソ肥料をくれていけば花数も増えるでしょう。この時期だからそんなに花びらはでっかくないんですけれども、いまの時期にしてはでっかいでしょう」と新山さんはいう。

花びらの色が白いし、厚い。いま咲いている花も冬場になればもっと大きくなるはずだ。「果形は例年よりもよさそうです。私が一番気に入っているのは雄しべの数なんです。いまの時期に、こんな花は見たことがありません。とちおとめだって上手に作っている人でないとこんな花は見られないし、雄しべの数だってこんなにはありません。パッと見た目にはどこのうちのイチゴも同じでしょうけれども、よく見てもらうと違いがわかると思います。花の厚みもいまの時期にしては厚いんです」

根もしっかり張っているようだ。これは「ハイエット」を使用しているからだと思うと新山さんはいっている。「昔はランナーを引っ張るとグラグラしたもんですが、いまは根がよく張っているから全然グラグラしません」

雌花の数も相当多い。最低でも30くらいは咲かせようと思っているそうだ。収穫が揃うのは11月下旬頃ではないかとみられるが、天気のよい日が続けばその頃には出荷になるのではないかと新山さんはいっている。すくすくトレーの35穴に入っている予備苗がすでに赤くなっており、それがMとかLぐらいの玉になっている。結構甘く、糖酸バランスがとれている。

うどんこ病もまだ見ない
この時期にはうどんこ病が出る事が多い。しかし、新山さんのところはまだ出ていない。「たしかに花が咲く前にはうどんこ病が出てくる時期なんですけれども、今年はまだ出ていません。薬をかけるとイチゴが弱って病気が出るから薬はかけないようにしたんです。だけどハスモンヨトウが出たときに炭そ病の薬をかけましたが、イチゴが傷んで、葉に艶がなくなりましたのでもうかけないようにしていますけれども、そうしたら元気になってきました」

横芽の葉裏にハスモンヨトウが出たあとが見られる。不思議に腋花房の葉っぱには出ていない。炭そ病もわずかにあるようだが、ほとんど止まっているか、広がる様相は見られない。

とにかく新山さんのイチゴは申し分ない出来栄えである。「何よりも花がすごくいいのが私はなによりも嬉しい。暑いときはなかなか微量要素が吸えないから花が咲いても雌しべがなかったり雄しべがなかったりするものですが、そういうこともないようで、すべて順調にいっているみたいです」という。

「ハイエット」5作目
  より信頼強める

そこで、常温・常圧で亜臨界水(流体)を生成する分子振動活性装置「ハイエット」をどのように使用しているかについて聞いてみることにする。

――― 新山さんが「ハイエット」を使用して何年になりますか。
「今年の11月23日で丸4、5作目になります。年々分子振動活性装置「ハイエット」の想像できないような効果に驚いています。今年は最初の土づくりからハイエット水をかけて土をよくするようにしました」

――― 土づくりにも「ハイエット水」を使ったんですね。
「そうです。それとハイエット堆肥を使いました」

――― ハイエット堆肥というのはどういう堆肥ですか。
「主体は豚糞です。これにはチップとかおがくずなんかは入っていないんです。昔の土づくりで腐植5%あれば土ができているというふうに教わりました」

――― 江井兵庫先生にですね。
「そうです。ハイエットを使うようになって2年目から太陽熱消毒をやりましたが、それだけで放線菌の臭いがしました。そして、土の中が微生物だらけになって、土をさわると手がつるつるになるようになりました。
  早い作を8月に定植し、未熟有機物があるとそれが分解してガスが出るんです。それによって土壌病害とか疫病になったり、葉が弱って炭そ病になったりすると自分は思っているので、それをどういうふうに分解させるかを考えました。
  微生物資材とかをやりましたがあまり効果はありませんでした。ところが、ハイエット水をかけるだけで放線菌の臭いがするということは、もうハイエット水でそこに住んでいた先住の菌が活性化できるんです。それでバランスが整えば土壌病害もなくなってくるだろうと思ってハイエット水を沢山かけるようにしました。ハイエットの堆肥も土の中に入れると、土の中からも育成光線のエネルギーが出て、土の下まで土がよくなるみたいです」

65型に買い替え 大きいほうが成果高い

――― 新山さんはたしか「ハイエット」の50型を使っておられたようですね。
  「それが今年からは一回り大きいタイプの65型に変えたんです。やっぱりでかいほうがよいようです。土が50型でも十分できているところに65型にしたからなおさら土がよくなっているんじゃないかと思っています」

――― ハイエット水は毎日かけているんですね。
  「そうです。収穫が終わるまで毎日です。時間は暑い時期は1時間半とか2時間ですが、あくまでも圃場に入って、歩いた感覚でかけます。昨日は北の2棟がちょっと弱かったので水と肥料を多目にやったんです。それで手前のほうはバルブを開けるのを忘れてしまって。1日の水の量は時間で30分ほど抜いただけでもう土が違うんですね。かなり根は下まで張っているようなので」

イチゴの葉
葉色がすばらしい。「ハイエット」で葉水と葉面散布をかけているだけだという。

――― 定植後はどういうあんばいでやるんですか。
  「やはり毎日ハイエット水をやるようにします。それから点滴チューブを敷いてしまうと、そればかり多用しますので、今年は上からハイエット水を葉面散布すると非常に効果が高いことが苗づくりの時にわかっていますので、例年より葉水をかけるように心がけました。土はよくなっているから、あとは植物を活性化させるために葉水をかけるんです」

――― そのメリットは大きいですね。
  「大きな特徴だと思います。ところが、定植したらハスモンヨトウが出たので薬をかけたんです。一回かけただけなのに葉の艶がなくなって、がっかりしちゃいました。だから、来年はノートに書いておいて、苗のうちに薬をかけて薬剤に対する免疫力をつけなくてはだめだと思います。

かなり減農薬できる 基本はすべて「ハイエット」

イチゴ畑
この時期はうどんこ病が出る時期だが、出ていない。ハスモンヨトウに少しやられたが、治まっている。

――― 無農薬でいいといってもハスモンヨトウやうどんこ病、あるいは炭そ病が出たら、かけないわけにいかないでしょうからね。
  「ただ、ハイエットを使えば、かなり減農薬はできます。苗のうちなんかは葉面散布と微量要素のバランスをうまくやっていけば、薬はいらないかなと。いまいろんな微量要素ができており、そういうものともうまい具合に出会えました。
でもそういうのはハイエットがないと使うわけにはいかないんです。ハイエットが基本で全部成り立っていますから。ダニとかの虫さえこなければかけなくてすみますが、ダニとかハスモンヨトウにどう対応するかですね。そういうものも微量要素のやり方で若干は変えていけるように思います。でも、定植して全然かけないわけにはいかないでしょうから、薬に対して抵抗力をつけないといけないと思います。今日見ていただいたものはもう2週間以上はかけていないんです」

――― なんでかけるんですか。
  「霧吹きでかけるだけで一番古い葉が一番活躍している新しい葉と同じだけの活性度になるんです。それでハイエット水の葉面散布は効くんだということがわかりました」

ハイエット堆肥で土づくりはできた

――― 今年は土づくりはできたといっておりましたが、これからはどういう点に留意されますか。
  「あとはイチゴを活性化させることでしょう。今年は8月4、5日までずっと曇っていました。気温が高いからどうしても葉肉が薄くなっちゃうんです。だから病気に弱い」

――― ということは抵抗力がなかったんですね。
  「そうです。それで今度は8月5日以降からものすごい猛暑でした。だから弱っているところから炭そ病がどんどん出てきます。それで土がバランスを整えていなかったならばチッソが水をかけるから先に吸ってしまう。あまりいい効果が出ないから炭そ病になってしまうんです。」

――― いまも毎日水をかけているんですか。
  「かけています、今日あたりだと曇天ですから30分か40分です。昨日は一時間くらいかけました」

――― 定植が終わってからの散水は上からと葉面散布ですか。
  「葉水がてらに上からスミサンスイでサーッとかけます。ハイエットの水だからイチゴが活性化します。本当は葉面散布のほうがいいでしょうが、ちょっと面積が多いものですから、葉水で対応しているんです」

――― 水は何日ぐらいでやるんですか。
  「定植してからは毎日です。活着するまでは毎日葉水をやりました。だんだん根が張っていくにしたがって水の量も合わせます。イチゴが必要としている水の量はその日によって違います。昨日までは湿度がなくてすごく乾燥していました。だから3、4日は夕方もかけました。いちばん肝心なところの地表から15センチから20センチくらいまで水がなくなっていましたので。ですから、夕方かける時間帯にも気をつけてやらないと病気の発生につながります」

本格的な追肥時期は腋花房の分化確認後

―――つぎは肥料についてうかがいます。収量を沢山穫るには肥料も入れなければいけないと思いますが。
  「たしかにいろいろ入っていますが、一番入れているのはハイエット堆肥です。去年までは大豆の肥料でしたが、これはチップが入っているのでやめました。それと今年はジャットのアミノ酵肥、苦土石灰、微量要素のパーフェクト2号、蛎殻がらのカルシウムなどです。
  前はもっといろいろ入れていましたが、ハイエット堆肥にしてからは入れるのはやめにしました。これらは土壌分析を見てやるようにしていますが、土壌分析はここ2、3年は変わっていません」

――― pHはどれぐらいですか。
  「5.5で、ちょっと低いんです。だから萎黄病が出やすいんです。この辺の土壌は5.5ぐらいの土ですが、あまりいじらないほうがいいかなと思っていじらないようにしています」

――― ハイエットの堆肥をあくまでも主体にしているわけですね。
  「そうです。元肥を兼ねてハイエット堆肥をやるようにしています」

――― 追肥はいつ頃からやりますか。
  「顔色を見ながらやるようにしているんです。本格的にやり出すのは腋花房の分化確認後なので、そろそろこれから本格的にやろうかと。もっと花を大きくしなければいけないのですが、チッソを入れないと花は大きくなりません。いまと同じ管理をしていたんでは花数は増えませんからね。これからはクロロゲンの青を使います」

――― 新山さんはあくまでも多収を目指しておられるようですが。
  「そうです。だからある程度体をおおきくしなければいけないんです。小作りで筋肉質だと仕事量は決まっちゃいますからね、大きくて筋肉質にしないと。そのためには肥料を入れていかないとそうはなりません。
  ハイエットが細胞を3割増やしてくれますから、それをどうやって生かすかなんです。生かすために肥料をうまく入れていかないとだめなんです。どうやって最大限に引き出すかです。いま私が探し求めているのは葉水と葉面散布ができるものですが、なかなかまだ見つかりません」

これからは消費者のことまで考えなくては

――― 新山さんは分子振動活性装置「ハイエット」を使って、大きい成果を上げておられるのに、なぜほかの人たちは利用しないんでしょうかね。
  「まだイチゴに対する思い入れが足らないからでしょうね。一般の人たちはただちぎってパック詰めして、農協に持っていければそれで終わりですから。しかし、私は出荷した先のことを考えているんです。これがほんとうに美味しい状態で行ってくれるのかを考えます。その考え方の違いではないでしょうか。
  ハイエットを使って、農協に出すだけでかまわないというのであればこれほど楽なことはないんです。今度栃木県ではラップに生産者の名前が入ることになりました。そうすれば行った先まで自分の責任なんです。いままで農協に出せばいいといっていた人たちは今度は悩むのではないですか。
  生産者の意識を改革しなければいけません。食の安全とはどういうことかを深く掘り下げて考えないといけません。ですから、ハイエットは必ず注目されるようになると私は信じています」


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